ヨガ、と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
インストラクターが「宇宙」とか「大地」とか、むずかしい精神世界を唱えて、あぐらをかいて瞑想する人々…、体の柔らかい人が行っている静かなエクササイズ…などが浮かぶかもしれません。
ヨガの発祥は4,500年前のインドのインダス文明から始まり、ヨガの指針となった経典「ヨーガ・スートラ」が成立しました。(参考:一般社団法人全日本ヨガ協会)
「ヨーガ・スートラ」の目的は、ヨガによって心の動きをコントロールし、鍛錬により苦しみから解放されることでした。
「ヨガ」はサンスクリット語の「つなぐ」(馬を馬車につなぐ、など)という意味で、「心と体、魂が繋がっている状態」を表しています。
呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得るものです。
具体的には「調和」「統一」「バランス」を意味し、体・心・呼吸・食べ物など、あらゆるカテゴリーと関係しています。
- 姿勢と動作の異常
- 栄養の異常と過不足
- 欲望、感情の不均整と不安定
- 迷い、執着、誤解
- 生活(仕事、家庭、環境)の異常と無理
- 筋肉、内臓、神経、骨格など身体の異常
ヨガはこれらの異常を自分でコントロールし、修正するものです。 その為には意識的に行うことが大切です。
引用:NPO法人ヨガ連盟
日本のヨガの歴史は平安時代から始まり、瞑想中心の瑜伽(ゆが)というものがありました。
ヨガがフィットネスとして広まったのが1980年代。
1990年代に、ハリウッドのセレブを中心にエクササイズ的なヨガが世界規模のブームになり、2003年頃に日本にもブームが伝わり、現在ヨガ人口は100万人以上です。
ヨガを始めるきっかけとして、「体の柔軟性アップ」や「体調管理」、「仕事の疲れやストレス解消」、「美容効果」などを期待している方が多いそうです。(参考:ヨガジャーナル日本版 セブン&アイ出版2017年)
社会生活を送るうえでは、疲れていてもこなさなければならない仕事や家事など、心と体のバランスがみだれやすくなりがちです。
ヨガは現代人のストレスに合わせて進化し、瞑想だけでなく、実用的な効果も様々です。
ヨガ未経験の方はぜひ、トライしてみてください。